【その3】親知らずらしきものがないのですが。
親知らずは、歯自体が退化傾向にあります。

退化傾向にあるということは、人間が進化していく過程の中で、「必要ない」と判断しているということです。逆にいうと、先天的に親知らずがない人はヒトとして進化しているということです。

さかのぼること数千年、どんぐりなどの木の実を食べていた縄文時代の日本人は、81%の人に4本とも親知らずが生えそろっていたといわれています。しかし、火を使い、調理をし、和洋折衷の食文化に変容した現代の日本人は、あごを一生懸命動かさなくても、楽に栄養摂取できるようになりました。
その結果、現代人はあごが小さくなり、親知らずも生えそろわなくなりました。現代人で4本とも親知らずが生えそろう人は36%だそうです。あごが小さくなったことにより、親知らずだけでなく、全体の歯並びにも問題が出てきています。


口の中を鏡で見て「親知らずらしきものがない」場合、先天的にない場合もありますが、単にスペースがなく生えてこれていないだけの場合もあります。「自分は進化しているのだ」と喜ぶ前に、歯科医院でレントゲンをとってもらい、歯ぐきや骨の中に埋まっていないか確認しましょう。
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口の中だけ見ていると、
親知らずは認められません。
しかし、あごの関節まで写る大きなレントゲン写真を撮ってみると、
左右ともしっかり親知らずが埋まっています。