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コラム
 −歯にまつわる身近な話題から、コラムを掲載しています−
Colum No.3
Title:
「歯並びの矯正治療」     Columnist:足立 優
皇太子ご夫妻の内親王 愛子様は、お名前の通り愛らしく、健やかにお育ちのご様子ですが、ご夫妻に大きな幸せがもたらされたのも束の間、皇太子妃殿下のご体調は改善の知らせが伝えられず、国民全員が案じているところでもあります。
皇族外には計り知れないご苦労がおありなのだろうと思いますが、波紋を呼んだ会見の皇太子殿下のご発言からは、心から雅子様を労わっておられることがよく伝わった気がします。
思い起こせば11年前、皇太子殿下と雅子様のご成婚時は、内親王のご誕生に以上に感動的だった記憶があります。あの時、東京に降っていた雨が、パレードと共にぴたりと止んだとき、日本人であれば誰もが目に見えない力を感じたのではないでしょうか。

私たち日本人にとって、ロイヤルファミリーは特別の存在です。しかし当時、このロイヤルウエディングについて、海外ではちょっとした疑問があったようです。
私たち歯科医療関係者に聞こえてきた海外の声は、「なぜ彼女がプリンセスに?」というものでした。・・・この理由は?・・・残念ながら、雅子様の笑顔を支える「歯並び」にあったのです。

プリンセスには、その家柄、知性、容姿すべてにおいて一流であることが期待されます。
そして、その象徴として扱われるのが「健康な口」と「美しい歯並び」です。なぜなら、これらは、基本的な教養と経済的余裕により、確実に得られるものだからです。雅子様の出身家庭には経済的な問題があるのか?口の健康に対する意識を持たない、教養の欠如した家庭出身なのか?と一部の海外には映ったのです。
実情はおそらく、お父様の仕事上、ひとところに長期滞在することが不可能で、成長過程の必要な時期に、歯並びを治す機会を逃してしまっただけのことだとは思いますが。

表現一つをとっても、価値観の違いは明白です。唇から飛び出る犬歯を日本では「八重歯」と穏やかに表現し、“かわいい”と言われることもあるようですが、欧米では「ドラキュラの歯」と表現し、“悪魔の落とし子”言われ、強く嫌います。

私の診療所に、有名ホテルのフロント担当の方が、歯並びを整える「矯正治療」を希望して来院されました。
日本では、見た目の不愉快さを理由に、矯正装置を着けることを嫌う人が多いようです。この方の場合は、接客業のため、逐一上司の許可を得ることも必要でした。
しかし、矯正装置を着けていると、接遇する海外のビジネスマン達から「素晴らしい」「いいことだ」と賞賛されるそうです。文化によって、見方も随分違うものです。

日本人が、グローバルスタンダードの中で活躍するには、単に経済的に裕福なだけでなく、人格をどう受け止められるかが重要になります。お口のケアも、自分自身が気付いていないところで、重要な意味を持っていたりするのです。
歯の矯正は、ケースによっては年単位での期間が必要な場合もあります。今後、外資系の企業や海外での就労、留学、エアラインなどをご予定の方は、早めのご相談をお勧めいたします。
                                               2005年2月15日 歯科医師 足立 優

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